看板は2016年に一度変えているのですが、ちょうど5年ぶりでした。
私の大好きなモスク、イランのシーラーズにある、可愛いモスク「マスジェデ・ナスィーロル・モスク / Nasir ol Molk Mosque」通称ピンクモスクが全面にデザインされました。
高所作業車で終始安全に工事完了しました。
少し離れてみると奥行きがあってとても気に入りました。
また、見あげるととても元気な気持ちになります。なぜかって、それはあちこちにちりばめられたズールハーネのエッセンスがあるからです。
ズールハーネとはイランの伝統的な肉体鍛錬法です。
「イランの肉体鍛錬法、パフレヴァーニーとズールハーネイー(英語版)」の名称で、2009年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。
また、アジア、ヨーロッパの各国では国際大会が開催される競技として成り立っています。
Hamidはそのチャンピオンを経てボクシングへ移行→協栄ジムの金平会長にスカウトされ来日したという経緯があります。
看板の中央はレストランアラシュとペルシャ語で書いてあるのですが、その更に上、左右にはズールハーネの歌が書いてあります。モルシェッドと呼ばれる歌で導く先導者の歌の、大事な歌詞が書いてあります。
モルシェッドの歌はまるで魔法の力で聞くとさらに元気が出て力も増すのです。見上げる度に勇気づけられる節です。
به نام خداوند جان و خرد
کزین برتر اندیشه برنگذرد
خداوند نام و خداوند جای
خداوند روزی ده رهنمای
خداوند کیوان و گردان سپهر
فروزنده ماه و ناهید و مهر
私たちはそんなズールハーネの炎を絶やさないように、日本の水道橋からアピールしています。
ノンスタイルの石田さんとイラン大使館にて撮影↓
NHK BS1の取材にて↓
神田カレーグランプリでのステージにて↓
以下はイランに行ったときに撮影したものです。
本当はズールハーネの場所に女性は許可をとらないと入れないのですが、特別に入れてもらいました。
へこんだ中央で皆あつまり、体操をします。
そして、一段高いところでモルシェッドが太鼓をたたき、鐘を鳴らし、歌を歌います。
この歌に合わせて体操をするのです。
壁には歴代チャンプたちの写真が飾ってあります。
これはキャッパデという道具です。弓矢の形に、すずのおもりを付けています。
頭の上で左右に振ります。そうするとシャンシャンと音が鳴り響きます。
慣れていない人がやると、頭部を切って危ないです。
階級ごとに重さが違います。↓若き日のHamid
右下がHamidです。
当時の副大統領にメダルを授与されたときの写真も飾ってあります。
サング(寝ころんだ状態で、盾を動かす競技です)でも優勝したときの新聞記事が飾られてあります。
このズールハーネ道場の歴史がわかります。Hamidの原点です。
キャッバデ(弓矢)、ミル(棍棒)が置いてあります。
いまは亡きHamidの尊師です。セイイェド・ハサン・ナギブザデ師匠です。
彼の歌と太鼓で、辛い時もさらにもう一押しの力を出すことができました。
自分の力に合った重さのミル(棍棒)を選び、ひたすら回します。
日本の新日本プロレスに受け継がれています。
日本体育大学世田谷キャンパスにもズールハーネの道具が飾られてあるので、よく貸してもらいます。
ARASH~Exotic Dining~は
単なるレストランだけでなく、お料理を食べてくださったみなさんが力がみなぎって次の場所へいけるような場所になりたいなと思っています。
力強いプロレスが開催される後楽園ホール、東京ドームの近くにお店をオープンしたのは宿命だったのかも。
コロナ前は、よくお店の前を高速から降りたばかりの興行バスが通り、この街はプロレスの街でした。
今は・・・
また様々なイベントの炎が燃えて盛り上がりますように。
東京オリンピックも目前です。私たちも今まで以上に気を引き締めて
頑張って営業し続けたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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