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執筆者の写真Yuko

炭焼きタンドール窯は扱い方を間違えると大変危険です。

更新日:2021年7月21日


今日は朝から大田区のインド・ネパール料理店でタンドール窯での一酸化炭素中毒による不幸な事故があったとのニュースが飛び込んできました。


当店も同じく炭火のタンドール窯を扱っており、全く他人事ではないので、朝お店でスタッフ同士顔を合わせて開口一番、ニュースの話題になりまして、

換気・火の元にはくれぐれも気をつけようね。などと話し合っていました。


そして開店準備をしていると、1本の電話がなりました。

発信元は日本テレビのnews every.、タイムリーなことに、件の事故を受けて、

炭焼きタンドール窯についての取材がしたいとのこと。


タンドール窯は意外とその内部を見たことがない方が多いと思うので

注意喚起の意を込めて本日取材を受けてきました。


報道番組で、撮影の数時間後に

ご協力くださったお客様どうもありがとうございました。


本当にタンドールの窯はインド&ネパール料理の象徴です。


前回のブログ記事にもあげましたが、毎朝火入れの前に私たちはお祈りをして臨みます。



2013年、水道橋に開店してから3年目の冬に、初めてタンドール窯を当店に設置しました。

居抜き物件として始めたのではなく、自分で購入するため、タンドールはガス式か炭火式が選べました。

燃料代の事を考えたらもちろんガス式を選んだほうが節約にもなりよかったのですが・・・

ガスより炭火の方が遠火&強火で美味しく焼けおいしいナンや炭火料理を提供できるだろうとのこだわりの意味を持ち、炭火のタンドールを選びました。


同時にタンドールの火を見極める熟練した技術が必要でもあります。


そこから私たちの運命が変わり、当店はエキゾチックダイニングとして本格的にスタートしました。


こちらが当時トラックに運ばれてやってきましたぴかぴかで真っ白なタンドール君です。

真っ白くて無垢な赤ちゃんみたいです。

外側にステンレス、内側にこの白いタンドール窯を入れます





タンドールの窯は蓋で内部の熱さの調整をしますが、その蓋を持っているところです。

絵面的に盾みたいになってます。

でもずっしりとかなり重さがあるので、本当に色々なものが飛んできても跳ね飛ばせそうです。


ステンレスの底や、下にレンガを綺麗に並べて敷いてからの窯の設置で1日がかりでした。

300kg以上もあるので運搬も大変でした。



私はほとんどナンを焼きませんが、店に立つからにはナンを焼けないより焼けるに越したことはない、と思いまして

最初は何度もナンを焼いては自分で食べを繰り返しました。



右手の前腕がやけどだらけになったので、今では男の仕事となりました。


特にチーズナンはお饅頭のようにチーズをたっぷりとナンの生地でくるんで、伸ばして、

それをぺたっと壁にはりつけて焼くので難しいですよ。


へたっぴはチーズが漏れて大惨事になります。






設置から今まで、沢山の方の胃袋を満たしたタンドール窯です。

ナンだけではなく、串焼きの肉料理、魚料理、野菜、なんでもござれなのですよ。





このように、私は特にガスではなく、炭焼きのタンドールに対しての深い思い入れがあるため、今回の事故は胸が痛かったです。



皆さんも、冬は特に一酸化炭素中毒になりやすいのでお気を付けください。

私たちも再度気を引き締めます。





亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

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